明治初期から続く「観音ネギ」
葉ネギの王様と言われる九条ネギの種を明治時代初期に京都から
広島に持ち帰り観音地区特有の土壌をもとに改良を重ね、
築き上げられたブランド野菜「観音ネギ」ができました。
口当たりと香りだけでなく風味のやさしい品質が特徴で、
現在では、広島の食文化に欠かせない食材となっています。
伝統を絶やすことなくブランドを守っていく
観音地区の土地は、太田川の作用により
砂が蓄積され肥沃でネギ栽培に適しています。
ネギの栽培には、酸性土壌が不向きなので、石灰資材を施し
品質の良いネギを多収するため堆肥などの有機物を施しています。
高温・低温によく耐え、乾燥にも強い反面、
土壌の多湿には弱いので排水対策には十分気をつけて栽培しています。
かつては多くの農家がネギづくりを行っていましたが
現在では数える程度の戸数まで減少しています。
生産農家が少なくなっていくなか、ブランドを守るだけでなく
絶やさないという思いで
消費者にも愛され、美味しいと言われ続ける
観音ネギを家族で頑張って栽培しています。
おすすめの食べ方
一般流通の青ネギより白色部分がやや多く、
香りや風味、そして食べやすく柔らかい歯ごたえが特徴で
ネギの風味や食感を楽しむだけでなく、料理に食欲をそそる香りや彩りも特徴です。
肉料理とは相性抜群です。
ネギ焼き・すき焼き・お好み焼きの具・餃子・サラダに最適であり、
冷奴に添える薬味など様々な食べ方を楽しめます。
旬は冬ですが市場には1年を通して出回っています。