狩留家地区の特産品になるものはないかと考えていた時に、狩留家地区在住の篤農家の岡崎さんが、30年手塩にかけて育てたナスがあると聞いて、実際に食べてみると、大変差別化されて美味しいナスでした。
これなら狩鹿野特産品になると思い、岡崎さんは青ナスとか白ナスとか言ってましが、名前も「狩留家ナス」にして他と差別化して売り出そうということになりました。
現在NPOでは70件の方が狩留家ナスを作っています。作った人が友達や親類に紹介して年々増えていってます。また広島市のスローライフ制度を利用して狩留家に入植した人も、今では3人ほど作ってくれています。
ナス科なので連作障害が大変です。そんなに広土地があるわけではないので。一度植えると5年は間を開けないといけません。岡崎さんを含む3人が30年自家採種を続けてきた狩留家ナスですが、昨年から接木苗で作る方法に変えています。そのおけで元気なナスが作れるようになりました。まだまだ自己流で栽培をしてきたので日々勉強です。
こんなエピソードがあります。岡崎さんがみんなに内緒で、九州の種苗屋さんに白ナスの種があるというので取り寄せて栽培したそうです。できたものを食べてみると狩留家ナスとは全然別物だったようです。狩留家ナス独特のトロンとした食感がなかったようで,30年自家採種を繰り返している内に、狩留家の土地に馴染んだナスになっていったのでしょう。