育苗の過程で、ついた芽を大切に丁寧に扱うように気をつけています。
その後、水温が23度から8度へ順調に下がっていけばよい海苔ができるのですが、
自然環境のことなので、もし順調にいかなくても、ダメージを少なくするよう人間としてできるコントロールをしています。
自社商品の中で一番美味しいのは、初摘みの一番海苔。
収量は非常に少ないのですが、味も食感も抜群です。
この一番美味しいもは、お客様へできるだけ直接、届けたいと思っています。
この地域は昔から干潟で海苔漁が盛んでした。
父親がはじめた昭和40年頃は、造幣局と言われるくらい儲かっていたようです。
しかしその後の大手企業の進出により、海苔養殖の権利を売って廃業されたところも多くありました。
私は10年くらいサラリーマンとして、社内で使う機械を作る部署にいましたが、父親に言われて帰った時は、ちょうど海苔漁の過渡期で厳しい時期でもありました。
当時使っていた乾燥機もひどいもので、程度のよい機械を購入して多少楽になったことを覚えています。
現在では、沖に常時2名と陸に4名、工場に3名と息子を含めた家族3名の約10名で会社を運営しています。
こだわった製法でつくる素材だからこそ、しっかりした美味しさがあります。
大手量販店のバイヤーさんが、たまたま買って食べて、美味しいと感じていただいたことからお問い合わせをいただき、販売が決定したこともあります。
自分たちが納得いく価格で販売できるよう、これからも高品質にこだわり続けたいと思っています。
購入していただいた海苔は、乾燥材をたくさん入れた容器に入れ、すぐ食べない場合は袋のまま冷凍保存して下さい。
食べるとき常温に戻せば、風味そのままで美味しく食べていただけます。