昔からこの辺りでは、どこの農家も畑の隅に必ず植えていました。
自宅用のお茶として作っていたんです。
通常のお茶は葉っぱだけですが、自宅用ですから、茎も使ってました。
案外色も香りもあるんですよ。
豆は豆で、煎じます。
消化を助ける胃腸薬のように、昔の家庭では飲まれていました。
30年前くらいからJA婦人部が、このはぶ草茶を商品として、地域の小売店や産直市へ出荷していました。
平成の大合併時、この地域も6町が合併して安芸高田市になりました。
のちに市の特産品を作ろうという声があり、このお茶を「三矢えびす茶」として、商品化することになりました。
生産者の募集も順調でした。
減反にはもってこいで、鳥獣被害がない。
しかし2.3日かけて、摘んで干して揉んで乾燥となりますので、毎日お天気とにらめっこです。
はぶ草茶を商品化しているのは、全国でも現在この「三矢えびす茶」だけです。
葉をメインにしていますが、マッチ棒くらいの柔らかい茎も厳選して入れています。
これが甘味を引き出してくれています。
地域の特産品として、地域のコンビニでの販売、地元のサービスエリアでの無料提供なども今後は実現させていきたいと思っています。
安芸高田市と言えば、「三矢えびす茶」
是非多くの方に飲んで知ってほしいですね。