SNSでフォロワーを楽しませていているのが
オーガニックレモンを栽培する藤中さん。
20代の若手生産者です。
栽培に関することやイベント情報など積極的に発信、
「食」への関心が高い人たちに響いています。
広島県の離島、大崎上島。
日照時間が長く、柑橘の栽培に適しています。
レモンは有機JASを取得。
化学肥料や化学農薬を一切使いません。
個人から飲食店のオーナーまで、
皮までまるごと使いたいというニーズを
満たし、人気を呼んでいます。
また、若い感性を活かしたロゴやパッケージデザインも
女性たちにうけている理由。
ネット販売も順調で、時代に応じた販路の拡大を実現しています。
洋服が好きで、アパレル会社に就職。接客も大好きでした。
販売を経験していくなかで、「ものを作る」ということにも
携わってみたい!という意欲が湧いてきました。
次第に兄が携わっていた農業に
藤中さんも興味を抱くようになりました。
農業なら、生産から出荷まで一貫して携わることができるからです。
自分で作ったものを、自分で届けたい!
その思いは強くなり、観光農園で修行をした後
独立を果たしました。
藤中さんが作るレモン。
コンセプトは、「大切な人に届けたいレモン」。
かけがえのない人が口にするものは、
安心・安全であって欲しい、有機栽培に取り組む理由です。
大変なこともあります。
有機栽培は、除草剤が使えません。
特に、夏の暑い日は言葉にならないくらい大変だと言います。
その原動力は、何かー。お客様から返ってくる言葉です。
購入者からの手紙や、使用例の写真などとともに添えた
「ありがとう」の言葉。
この瞬間が一番の幸せ。
このために、夏の暑い草刈りも乗り越えられると言います。
オーガニックをもっと浸透させたい、
ふじやファームのレモンを一度食べてみて欲しい!
そんな思いでイベントにも積極的に出店しています。
SNSをいつも見ているというお客様から
「会いにきました」と声をかけてもらうことも増えました。
お客様とのレモン談義が最大の楽しみ。
『自分で作ったものを、自信を持って届ける』
理想が現実のものとなりました。
一方で、若者たちに「農業」という仕事の魅力も伝えたい。
農業は辛いものではなく、自分の遣り甲斐を得られもの。
自分がそれを成し遂げることで、証明していきたいー。
発信はこれからも続けていきます。
藤中さんの思いのカタチ。
大崎上島の宝石が、今日もキラキラ輝いています。