元来、呉市が広甘藍の種採りを続けていたのがきっかけです。
本格的な産地づくりと農場新興の一つとして復活させようと、まず生産組合を立ち上げ、JAでの生産販売の協力を得たうえで、生産者を募りました。
2015年時点での生産者の登録は15名。
高齢化などもあり、実質は10名前後です。
販売をはじめた当初は、料理の専門化の方からも、甘くておいしいと高評化を頂いていましたが、見た目はキャベツ。
普通のキャベツは、どんどん品種改良されて栽培しやすいものが出回っています。
それに比べて広甘藍は、とても作りにくく収量がとれません。糖度が高い分、虫がつきやすく、葉の虫食いなど色々な課題がありました。
しかし、そこを何とかクリアして、希少性をアピールできるよう、防虫ネットで対策し、外観もきれいなものに仕上げるよう努力しました。
しかし、全部にネットをすることは容易なことではないため、規格を変えて出荷することも今年度は検討しています。
2014年、広甘藍ブランド推進協議会を発足しました。
テレビやメディアで取り上げていただき、広島市内の飲食店や小売店でも取り扱ってもらえるようになりました。
単価も今迄の2倍以上で販売できるようにもなり、生産量を増やす計画も予定しています。
今後は県外にも発信できるようになりたいと思っています。
広甘藍は熱を加える料理がおススメです。作物本来の甘さや美味しさをより感じてもらえます。
芯に近いところが特に甘く、通の方にも好評です。