三原港のすぐ傍にある「かねしょう」は、創業1960年(昭和35年)の老舗店。初めて来てもどこか懐かしい感じがします。創業時、洋食レストランだったかねしょうは、2017年3月に「喫茶室&DELI Kanesho」に生まれ変わりました。大きなレストランだった頃から不動の人気を誇るのが「初恋プリン」です。その人気のヒミツは?
‘チーズがプリンに恋をした’初恋プリンの母、かねしょうの黒川有紀子さんにお話をうかがいました。
「初恋プリンの美味しさには3つのヒミツがあるんですよ。」
そのヒミツ、ぜひ教えてください!
ヒミツその① 選び抜かれてやってきたフランス産の「クリームチーズ」
ヒミツその② 低温殺菌した広島県産砂谷牛乳の「ミルク」
ヒミツその③ 優しく熱が伝わりきめ細かいなめらかなプリンができる「ガラスビン」
実はこの初恋プリン、まだレストランだった時代に誕生しましたが、喫茶室&DELIにリニューアルする際に、レシピを変更しました。
「前よりクリームチーズの量を減らしたんですよ。でもね、砂谷牛乳だと、牛乳の味がしっかり出るから、チーズを減らしても味が落ちなかった。むしろ、前よりも美味しくなったという声が多いですね」
私もそう思います!すぐに気付きましたよ、前はひと口食べたらクリームチーズを使ってるな、と分かる濃厚なチーズプリンっていう感じでした。それも美味しかったけれど、今の方がよりプリンらしくて私は好きです!
砂谷牛乳は、低温殺菌(パスチャライズド)牛乳です。だから生乳の風味がしっかり感じられます。フランス産のチーズとの相性も良く、低温でじっくり火を通す初恋プリンには、ミルキーで味わいまろやかな砂谷牛乳がピッタリなんですね。
砂谷牛乳のふるさと、砂谷牧場にも足を運んだという黒川さん。そこで食べた牧場のジェラートが忘れられないそうです。
「近所のスーパーには入ってないからね、お店で使っている砂谷牛乳は、ヤマト便で直接送ってもらっているんですよ。」
工場直送の砂谷牛乳を使っているなんて、贅沢なプリンですね。
定番の味は、広島らしく「瀬戸田レモン」、そして「ビターカラメル」。これに季節限定の味が並びます。季節の味は、いちごやミックスベリー、チョコ、コーヒーキャラメルなどなど。訪れるたびに、ショーケースをのぞいてみてください。
でも初恋プリンだけを買って帰るつもりが、カワイイ猫の足型のフィナンシェ(ふぃにゃんしぇ)やクッキーがついつい、気になってしまいます。かねしょうのお菓子、店内のメニューも含めて、すべて手作り。初めて来ても懐かしく、何度来ても食べ飽きない、特に昭和を知る世代には、たまらなく魅力的なお店です。
生産者さんにひと言メッセージをお願いします。
「いつもおいしい牛乳をありがとう~!」
とっても明るい黒川さんです。
文/平山友美
ジャンル | カフェ |
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住所 | 三原市港町3丁目3-1 |
TEL | 0848-64-3210 |
定休日 | 日曜日 |
営業時間 | 11:00~18:00 |