私の父は、養鶏・原木椎茸・野菜・米の栽培をしていました。
高度成長期に普及した農薬や化学肥料は、当時、町内の青年団で若い者に農薬当番がまわってきていたようで、散布していた父の体は徐々に不調を感じるようになっていました。
それから父は農薬について徹底的に調べ、結果、有機栽培にたどりついたのです。
私が幼いころから見ていたのは、父の有機栽培でした。
跡を継ぐために、全国でも有数の農業専門の高校・大学へと進学し、国際農業者交流協会の選考を経て、スイスでのオーガニック研修を修了しました。
やっと父と一緒に有機栽培ができると思って神石高原へ戻った3日後、なんと父は事故で亡くなったんです。
高校から寮生活を送っていたので、父から直接学ぶことなく、予想外の状況で跡を継ぐことになり、正直とても不安でした
しかし父と同じ想いを持った仲間の人たちや、有機栽培普及活動のたくさんの足跡が当時の自分を支えてくれて、何とか前に進むことができました。
私がいる村は限界集落です。
農村をつなげるには、環境を維持しなければなりません。
自然環境や命の生かし合いを活用した持続可能な農業を大切にしたい。
2018年、日本オーガニックカレッジを開設しました。
オーガニックを通じて、町から村へ人を呼びたい。
世界のオーガニック市場を支えるオーガニックファーマーを神石高原から。
研修生募集中です↓
http://japan-organic.jp/omoi/