現在県内で出回っている牡蠣は、1年半から2年半くらいの牡蠣が主流です。でも30年以上前までは、1年未満の牡蠣ができていました。
できなくなった理由は、牡蠣筏が増え餌が少なくなったから。
岩につく天然牡蠣に近い味で、とても甘くて美味しかったとういう1年未満の牡蠣を試しにやってみよう。そんな想いから4年前にスタートしました。
少量で始めたものは、案外うまくできました。
しかしこの牡蠣はとても手間がかかります。
一粒で籠管理して半年で仕上げる工程には、干潟に置き、半日しか海中にもどさないようしにて、わざと成長を止めたりします。干潟は通常あまり空いていませんので、置く場所の確保も大変ですが。
でもそうすることで、くせがなく、真っ白な牡蠣になります。
食肉も「子」がつくものが、美味しいでしょ。子牛や子羊。それと一緒です。
手間がかかるから作らないではなく、手間をかけて極上のものを作る。
広島一養殖期間が短いので、「若」という名前をつけました。
極上の生食用という思いも込めて。