50年続く自家採種
戦後から数年後、中筋で農業をされていた方が種苗店でたまたま出会ったのが京都の春菊でした。
中筋地区は砂壌土で昔から野菜作りに適した土地ですが、風土や気候も、春菊にあっていたのだと思います。
それ以降、大切に採種を続けており、現在は14戸で栽培をしています。
病気に強い種を
30年くらい前に、病気で全滅したことがありました。
それ以降はメンバー同士で種の交換をしたり、有機質肥料を使用したり、色々な試行錯誤で強い種をよってきました。
今では病気はほとんどありません。
ハウス栽培ですが、防虫ネットで害虫対策をしています。
大葉でとても柔らかく、さわやかな甘味と香りがあるのが特徴の中筋しゅんぎくなのです。
生で食べるのが一番美味い
中筋しゅんぎくはあくがないので、生で食べられます。
わさび醤油でお刺身のように。
お刺身を巻いて、ちょっと贅沢に。
大根なますに加えたり、天ぷらもおすすめです。
柔らかさを楽しみ、香りを楽しむ。
後継者が増えるかどうかはわかりませんが、都市の緑地化としても、中筋しゅんぎくが受け継がれていくことを願っています。