旧神石郡豊松村でトマト栽培が始まったのは50年前。
昔から働きものが多いと言われるこの地域では、こんにゃく栽培も有名で、県内一の生産量を誇っていました。
しかしながら、農家の高齢化や社会情勢などで価格が低迷していき、「他に代わる作物はないか」と検討したところ、露地栽培していたトマトをハウスで栽培することになりました。
当時は丘陵地ならではの傾斜地での生産形態で、効率は悪く、コスト高という課題が山積みでした。
そこで新たな生産基盤の整備・効率的な生産システムの構築・担い手の育成と確保を推進することを課題として位置づけ、豊松村・農協・商工会・生産者・集落が一体となって実施することになりました。
平成7年度より、トマト団地の造成がスタート。同時に、全国の就職情報誌を活用して生産者を募集したところ多数の希望者があり、3年間で全国から8世帯の就農者が決定しました。
村内も含め12画12戸でトマト団地でのトマト生産がスタート。
現在では全10ha、40戸で年間1000t以上の生産を行っています。
夏でも冷涼な標高500mで栽培するまる豊トマトは、味のバランスがとてもよく重量感があります。収穫は7月の初旬から11月末くらいまで。
スーパーで見かけたら、是非、神石高原まる豊トマト、よろしくお願いします。